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【2025】ドバイ不動産の特徴とは?市場動向・投資メリット・リスクを他国と比較して解説

ドバイ不動産の特徴とは?市場動向・投資メリット・リスクを他国と比較して解説

近年、ドバイ不動産は世界中の投資家や資産家から熱い注目を集めています。経済特区としての優遇政策、無税の環境、高い運用利回り、世界的な都市開発プロジェクトの数々が投資家を魅了しているからです。

今回は、ドバイ不動産の特徴を基礎知識から市場動向、投資のメリットとリスク、さらに他国市場と比較し、徹底的に解説していきます。ドバイへの投資や移住を検討する方にとって参考になる情報を網羅的にまとめていますので、ぜひ最後までお読みください。

目次

ドバイ不動産の基礎知識と市場動向

ドバイ不動産のアウトラインを理解するために、まずは市場の全体像と取引の仕組みを概説します。

世界都市ドバイの不動産市場の特徴

ドバイは中東最大の経済都市であり、金融、観光、物流、ICTの中心地として機能しています。アジアとヨーロッパ、アフリカの交差点に位置する地理的優位性により、国際企業が集積し、世界中から人材・資本・技術が流入しています。

外国人駐在員・労働者と観光客が絶え間なく増加している状況のため、住宅や商業用不動産の需要はつねに拡大しています。ドバイ政府は都市整備や観光開発に巨額の投資を行い、都市全体のブランド力を高める戦略を続けています。

ドバイ不動産の所有形態と投資の仕組み

ドバイでは、外国人も不動産を完全に所有できることが最大の特徴です。フリーホールドエリアに指定された地域では、外国人でも土地・建物を永続的に所有でき、自由に購入・運用・売却が可能です。

また、リースホールドという仕組みもあります。これは30〜99年の期間限定の使用権であり、価格が比較的安いため投資の入り口として選ばれるケースもあります。

ドバイの新築市場は「オフプラン」と呼ばれる建設前販売が主流で、完成前に割安価格で購入する投資手法となっています。引き渡し後は売却して値上がり分を利益とすることもできますし、収益物件として運用し続けることもできます。

ただし、引き渡し前にプロジェクトが頓挫するリスクもあります。オフプラン物件は分割払いが基本ですが、ローン設定はできないため、その点も注意が必要です。

完成済み物件は「レディプラン」と呼ばれ、即入居が可能です。収益物件の場合はすぐに運用できるため、早期に賃料収入が入手できます。ただし、オフプラン物件よりも割高となるのが一般的です。

不動産価格の動向と市場の成長予想

ドバイ不動産市場は2008年のリーマンショックで大きく打撃を受けましたが、その後の経済回復と都市再開発によって力強く復活しました。2020年にコロナ禍によって一時的に下落しましたが、その後急回復し、ドバイ・マリーナやダウンタウン地区を中心に価格が安定的に上昇し、再び投資家の注目を集めています。

万博「Expo 2020」の開催や、ドバイ・クリーク、ドバイ・サウスといった大型プロジェクトが市場の成長を後押ししました。人口も一貫して増加を続けており、外国人駐在員や移住者が市場の需要を支えています。中長期的には都市インフラと人口の拡大により、不動産市場は今後も拡大すると予想されます。

ドバイの不動産に投資するメリット

ドバイ不動産が、世界中の投資家を惹きつけている理由は明確です。まとめると、高い収益性、税制優遇政策、成長市場ならではのキャピタルゲインの可能性となります。ここでは、その3点に絞って解説します。

高い運用利回りが見込める

ドバイ不動産の大きな魅力は、運用利回りの高さです。平均で5~9%の利回りが期待でき、東京やシンガポールなどの主要都市と比べても圧倒的な高水準を誇っています。

外国人駐在員や建設労働者が増加し続けており、住宅開発が進んでいてもなお賃貸需要は旺盛に推移しています。

優遇税制と居住ビザがある

ドバイの投資環境を語る上で欠かせないのが税制の優遇です。所得税、譲渡所得税(キャピタルゲイン税)、固定資産税などが存在しないため、投資収益を最大化できます。

さらに、不動産投資額に応じて居住ビザを取得できるため、投資と生活拠点確保を両立できるのです。ゴールデンビザは10年間の長期滞在を可能にし、家族全員に適用されるため、多くの富裕層がドバイに資産を移しています。

成長市場としてキャピタルゲインが期待できる

人口増加と都市開発が続く限り、ドバイの不動産市場は拡大基調にあります。新興国的なダイナミズムと先進都市的なインフラを兼ね備えたドバイでは、中長期的に不動産価値が上昇する可能性が高く、キャピタルゲインを狙えることも大きな魅力です。

ドバイの不動産に投資するリスク・注意点

魅力的な市場であっても、投資には必ずリスクがあります。ドバイ不動産は成長市場であるがゆえに、特有のリスクを理解して戦略を立てる必要があります。ここでは、ドバイの不動産に投資するリスク・注意点について解説します。

価格変動リスク

急成長を遂げるドバイ市場は、好景気時には大幅な値上がりが期待できますが、不況時には大きな下落に直面する可能性もあります。過去にはリーマンショックの煽りを受けて「ドバイショック」が発生、バブル崩壊の局面を経験しています。

現時点において、ドバイは不動産市場の成長が予測されていますが、リーマンショッククラスの国際金融危機に直面したら影響は免れません。そのため、短期売買を目的にした投資はリスクが高いといえるため、中長期的な視点での運用が推奨されます。

オフプラン物件のリスク

オフプラン投資は分割払いのため、比較的少額から参加でき、完成後に大きな利益を得られる可能性があります。しかし、建設の遅延や計画変更、場合によっては開発中止のリスクもあり、慎重なデベロッパー選びが不可欠です。実績のある大手開発会社を選び、契約内容を十分に確認することが求められます。

為替変動リスク

ドバイの通貨ディルハムは、米ドルにペッグされています。そのため、投資家は日本円と米ドルの為替変動リスクを意識しなければなりません。円安が進行すれば資産価値は増加しますが、円高局面では逆に目減りするリスクがあります。

海外投資に為替変動リスクは不可避であるため、基本的には為替差損を上回るリターンの実現が目標となります。

ドバイへの移住と不動産投資の関係性

不動産購入は資産運用の手段にとどまらず、ドバイ移住を現実的に可能にする「住処」でもあります。近年は富裕層や経営者だけでなく、家族単位で移住を検討する層も拡大しており、教育や医療など生活基盤の整備も投資判断に大きく影響しています。 

ドバイへ移住するメリット

世界中の投資家や資産家が、資産運用の観点だけでなく生活拠点としてドバイに注目しています。

治安が良い

ドバイは中東地域の中でも特に治安が良い都市として知られています。犯罪発生率は非常に低く、街中でも警察の存在感が大きく、法律の遵守が徹底されています。

イスラム文化に基づく厳格な法制度が社会秩序を守っており、外国人でも夜間に外出できるほど安全な生活環境が整っています。

教育・医療水準が高い

教育面では、イギリス式やアメリカ式、IB(国際バカロレア)プログラムなど、世界基準のカリキュラムを導入したインターナショナルスクールが多数存在しています。授業は英語を中心に行われ、子どもが国際的な教育を受けられる環境が整っています。 

医療の分野でも、ドバイは中東の医療ハブとして発展しており、世界各国から集まった専門医が最先端の医療サービスを提供しています。欧米やアジアの先進国で研修を積んだ医師が多く、英語で診療を受けられる点も外国人にとって安心材料です。高度医療を提供する私立病院も多く、医療保険制度を活用することで世界水準の医療を受けられます。

圧倒的な節税メリット

ドバイでは、所得税や住民税、譲渡所得税(キャピタルゲイン税)、固定資産税がありません。税負担を大幅に削減できるため、富裕層が資産管理の拠点として移住するケースが増えています。

日本人の場合、高いハードルを超える必要がありますが、相続税・贈与税を無税にすることも可能です。資産家にとっては、次世代へのスムーズな資産承継ができるため、非常に人気になっています。

節税目的の移住、特に相続税・贈与税対策を考えている場合は、国際税務に詳しい専門家のアドバイスに従うことをおすすめします。

居住ビザは不動産購入により取得可能

さらに、ドバイでは不動産購入によって長期滞在ビザが取得できる仕組みがあります。

不動産ビザ

不動産ビザ(Property Owner Visa)は、ドバイで一定額以上の不動産を購入した個人に発行される居住ビザです。最低投資額は75万AED(約3,000万円相当)で、有効期間は通常3年間です。投資家本人だけでなく家族にも適用されるため、家族での移住が可能になります。

ゴールデンビザ

ゴールデンビザ(Golden Visa)は、特定の基準を満たす投資家や専門家に発行される長期滞在可能なビザです。不動産投資家向けとしては、200万AED以上(約8,000万円)の不動産購入が条件となり、5年間または10年間の長期滞在を可能にします。

こちらも対象は投資家だけでなく家族にも及び、より安定的な生活基盤を築くことができます。

他の主要都市とドバイの不動産の比較

他国の主要都市と比較すると、ドバイ不動産の独自性が際立ちます。ここでは、シンガポール、香港、東京、アメリカ、ヨーロッパ主要都市と比較して解説します。

シンガポールとの比較

シンガポールはかつてタックスヘイブンとして人気がありましたが、不動産価格の高騰によって外国人の購入に規制が入りました。

通常の不動産取引にも不動産取得者印紙税(Buyer’s Stamp Duty: BSD)が課税されますが、それに加えて追加加算印紙税(Additional Buyer’s Stamp Duty: ABSD)が課されます。非永住権保持者の外国人が居住用不動産を取得する場合、ABSDの税率が非常に高く設定されていて、2023年以降は60%になっています。

物件価格が高騰しているため、運用利回りは2〜3%程度と低い水準です。その一方で、資産価値の安定性は高く、保守的な投資家には依然として人気の市場です。

香港との比較

香港は国際金融都市として高い地位を誇りますが、近年は政治リスクの影響で投資家の不安が増しています。不動産価格は世界でも最高水準であり、利回りは限定的です。

なお、香港では土地の所有権は認められておらず、50〜999年のリースホールド契約となります。

東京との比較

東京は、不動産市場の安定性と透明性が評価されています。近年続いている不動産価格の高騰によって、利回りは2〜4%程度と低水準で推移しています。

日本では不動産所得に対する所得税・住民税、譲渡所得に対する譲渡所得税があり、所有しているだけでも固定資産税・都市計画税の負担があります。

長期的には人口減少リスクもあり、成長余地は限られているという見方もあります。これに対し、ドバイは人口増加と都市開発による成長性が期待でき、税制面でも大きな優位性を持っています。

ニューヨーク・ロサンゼルスとの比較

アメリカの主要都市はブランド力と透明性の高さで依然として世界的な人気を誇ります。しかし、利回りは低めで、固定資産税や維持費の負担が大きいことがネックとなります。ドバイは利回りと税制優遇の面でアメリカ都市より優位に立ちます。

ロンドン・パリとの比較

ロンドンは香港に次ぐ不動産価格を誇り、パリも不動産価格の上昇が続いています。どちらも外国人投資家への規制が強化される動きがあり、今後も投資環境が厳しくなると予想されます。

ドバイは依然として外国人に開かれた市場であり、投資先としての柔軟性があります。

まとめ

ドバイ不動産は、高い運用利回り、無税制度、人口増加による需要拡大という強みを持ち、国際的な投資家にとって極めて魅力的な市場です。他国市場と比較しても、独自の立ち位置を確立しています。

一方で価格変動やオフプランの不確実性、為替リスクといったリスクも存在します。投資を検討する際には信頼できる現地パートナーや専門家と連携し、慎重な判断を行うことが重要です。

ドバイ不動産投資のためのパートナーをお探しの場合は、当サイト「ドバイ不動産投資ガイドfor日本人」までお気軽にお問い合わせください。当サイトでは、ドバイ現地で不動産の情報を収集しており、不動産の売買や賃貸の仲介も行っています。

日本人のスタッフが中心に行っているため、英語ができない方や、ドバイに関する知見をお持ちでない方も安心してご利用頂くことができます。少しでもご興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。

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