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【2025】ドバイの安い賃貸住宅の探し方は?おすすめエリアと併せてわかりやすく解説

ドバイの安い賃貸住宅の探し方は?おすすめエリアと併せてわかりやすく解説

ドバイは中東屈指の経済都市であり、高層ビルが立ち並び、ラグジュアリーなイメージが強い街です。そのため「家賃も高いのでは?」と思われがちですが、実は比較的安い家賃の賃貸住宅もあります。

今回は、ドバイで家賃を抑えるためのポイントや、おすすめのエリア、注意すべき契約のルールなどを解説します。これからドバイでの生活を始める方にとって、役立つ情報を網羅していますので、ぜひ参考にしてください。

目次

ドバイの賃貸住宅事情

ドバイで賃貸住宅を探して契約する場合、日本の常識をそのまま当てはめるわけにはいきません。家賃の支払い方法や契約形態などは、日本と商習慣が違っているため、事前にしっかりと知識を身につける必要があります。ここでは、ドバイの賃貸住宅事情について解説します。

ドバイの住宅市場は活性化している

ドバイの住宅市場は中東地域内でも活気があり、世界中の投資家が注目するエリアです。近年では観光業の拡大や大型イベントの開催によって、不動産開発が急速に進んでいます。これにともない、賃貸住宅の供給も増加しており、外国人にとっても住まいが見つけやすい環境が整ってきました。

外国人居住者が多いエリアでは英語が通じやすく、生活関連サービス(不動産、修理、インターネット契約など)も英語対応が一般的です。物件情報はオンラインでも多数公開されており、現地に到着する前からある程度の目星をつけることも可能です。

家賃は年払いが主流になっている

日本では月ごとの家賃支払いが一般的ですが、ドバイでは大きく異なり、家賃の一括前払いまたは数回に分けた「ポストデート小切手(Post-dated cheque)」による支払いが主流です。このポストデート小切手は、将来的な日付を記載して事前に発行するもので、貸主は期日が来るまで銀行に提示できません。

貸主は賃料の回収確実性を担保できる一方、借主にとっては高額な家賃を事前に用意しなければならないという負担があります。実際、契約時には1年分を1回または2~4回に分けた小切手を発行することが通例です。

月払いに対応している物件もありますが、少数派であり、またその分のリスクを見越して割増料金が適用されます。賃貸借契約時には、家賃支払いスケジュールを含む契約内容を詳細に確認し、十分な資金計画を立てておくようにします。

小切手が不渡りになると大きな問題となるため、銀行口座に必要な資金が必ず入っている状態を維持しておきます。

外国人でも借りられる

ドバイでは外国人でも自由に賃貸住宅を借りることが可能です。これは、外国人労働者や駐在員の多さから、住宅市場自体が国際的な住民を想定して設計されているためです。賃貸借契約の際には、次のような書類の提出が必要になります。

  • パスポートのコピー
  • 居住ビザ(または申請中であることを証明する書類)
  • 雇用証明書または給与証明書
  • 銀行口座開設情報(家賃支払いのため)

これらの書類は、信用情報や支払い能力を確認するために利用されます。書類が整っていれば、特別な制限なく契約に進むことができます。

多くの場合、契約は不動産エージェントを通して行います。エージェントは物件の紹介、契約書の作成、家主との交渉などを代行してくれます。契約成立時には年間家賃の5~10%程度の手数料(ハウジングフィー)を支払う必要があります。

エージェントを利用する場合は、ドバイ土地局(Dubai Land Department)に登録されている正規の不動産仲介会社であるかを確認することが重要です。信頼性の低いエージェントと契約すると、トラブルに巻き込まれる可能性があるため、複数社を比較して慎重に選びましょう。

ドバイの家賃相場の目安

ドバイの賃貸住宅は、同じ広さ・間取りであっても、立地や築年数、設備の有無によって大きく価格が異なります。外国人向けの高級レジデンスから、庶民的な郊外住宅までバリエーションも豊富で、選択肢に迷うほどです。ここでは、物件タイプや条件別に見る家賃相場の目安を解説します。

アパートメントの間取り別相場

間取りごとに価格帯が大きく異なるため、自身の生活スタイルや人数に応じて適切なサイズを選ぶようにします。

スタジオ

スタジオタイプは、日本ではワンルームに相当する最小単位の住居で、一人暮らしに最適な構造です。部屋全体が一つの空間となっており、寝室・リビング・キッチンが一体化しています。家賃はもっとも安く、月額3,000〜5,000AEDが相場です。

インターナショナル・シティやアル・ナハダなどの郊外エリアでは、3,000AEDを下回る物件もあり、初期費用を抑えたい人に人気です。ただし、収納や生活スペースが限られているため、その点は気をつける必要があります。

1ベッドルーム

1ベッドルームは、日本では1LDKに相当します。リビングと寝室が分かれており、快適な一人暮らしやカップルでの同居に適しています。月額5,000〜8,000AEDが一般的な相場で、場所によってはもう少し高額になります。

ドバイ・マリーナやダウンタウンの中心地では8,000〜10,000AED近くになる場合もあり、予算を重視するなら郊外を検討すると良いでしょう。

2ベッドルーム

2ベッドルームは日本では2LDKに相当し、家族での生活やルームシェアに最適なサイズです。ファミリー向けの設備が整っている物件も多く、月額7,000〜12,000AEDが一般的な相場です。

エリアによっては、同じ2ベッドルームでも1.5倍以上の価格差が生じることもあり、ドバイ・ヒルズやパーム・ジュメイラなどの高級エリアでは15,000AED以上になる物件もあります。

家具付き

ドバイの特徴の一つが、家具付き物件が多い点です。ドバイでは、家具付き物件をFully Furnished、家具なし物件をUnfurnishedと呼びます。

家具付きの利点は、渡航直後でもすぐに生活が始められる点です。ベッド、ソファ、洗濯機、冷蔵庫、ダイニングセットなど、生活に必要なものはすべて揃っています。渡航直後でもスムーズに生活を始められるため、特に初めての海外生活者にとっては非常に便利です。

その分、家賃は1,000〜2,000AED程度高くなる傾向があります。短期契約(6ヶ月以下)での滞在や、初期費用を抑えたい場合には便利ですが、長期滞在を考えるなら家具なし物件を選んだ方がコスト面で有利になります。

家具や電化製品の品質は「必要最低限レベル」なため、家具・電化製品の品質や清潔さにこだわりのある人は、内見時にしっかりと確認する必要があります。

中心地と郊外の価格差

ドバイの中心地は利便性や高級感が高いため、家賃も自然と上昇します。ダウンタウン・ドバイ、ビジネスベイ、ドバイ・マリーナなどは、商業施設や観光地、オフィスが集中しており、需要が非常に高く、家賃も高水準です。こうしたエリアでは、同じ間取りでも最大で50%近い差が生まれることもあります。

通勤や通学を考慮すると、郊外から中心地へのアクセスも重要です。ドバイの公共交通機関は年々整備が進んでおり、メトロやバスを利用すれば1時間以内で主要エリアに到達できるケースもあります。そのため、少し遠くても交通アクセスが良ければ、生活に大きな支障はないといえるでしょう。

家賃を抑えられる代表的なエリア4選

ドバイは高級住宅地のイメージが強い一方で、実は家賃を抑えられる手頃な住宅地も存在します。ここでは、費用対効果に優れた4つのエリアをピックアップし、それぞれの特徴や生活環境を詳しく解説します。

  • インターナショナル・シティ(International City)
  • デイラ(Deira)
  • ドバイ・サウス(Dubai South)
  • ジュベル・アリ(Jebel Ali)

インターナショナル・シティ(International City)

インターナショナル・シティは、ドバイの中でもコストパフォーマンスに優れたエリアとして知られています。その名のとおり、さまざまな国の文化をモチーフにした「クラスター」と呼ばれる建物群が特徴で、中国、イギリス、フランス、ロシアなど、国ごとのスタイルで街が構成されています。

家賃は安価で、スタジオタイプの物件が月額2,500〜3,500AED程度から見つかるため、単身者や節約志向の強い居住者に人気です。交通面では、ドバイメトロの直結はありませんが、周辺からメトロ駅へのシャトルバスやタクシーが利用可能です。

生活インフラも整っており、スーパーや飲食店、ドラッグストアなどが点在しており、基本的な生活には困りません。外国人居住者も多いため、初めてドバイに住む方にも安心しておすすめできるエリアです。

デイラ(Deira)

デイラはドバイの歴史ある旧市街で、活気あるスーク(市場)やローカル商店が立ち並ぶ情緒あるエリアです。アル・グレア・センターやナイフ・スークなど、地元住民の生活が垣間見える風景が魅力で、ドバイのモダンな都市部とは異なる雰囲気を味わえます。

家賃は1ベッドルームで月額4,000〜6,000AED程度が相場で、築年数が経った建物が多いため、同じ広さでも他エリアよりもリーズナブルな賃料設定がなされています。

ドバイメトロのグリーンラインとレッドラインが交差する交通の要所であり、空港へのアクセスも良いため、出張や旅行が多い方にも便利な立地です。古い建物が多い一方で、内装をリノベーションした物件も増えてきており、費用と快適性のバランスが取れる穴場エリアといえるでしょう。

ドバイ・サウス(Dubai South)

ドバイ・サウスは近年注目を集めている新興エリアで、将来的な都市計画が進行中の「次世代のビジネスハブ」ともいえる地域です。ドバイ・ワールド・セントラル空港(アール・マクトゥーム国際空港)に隣接している物流基地で、将来的に商業エリアとしての成長が期待されています。

現時点では、2ベッドルームでも月額5,000〜7,000AED前後と割安で、住宅供給が多いため選択肢も豊富です。課題は交通アクセスで、メトロの直結がないため、車やバスでの移動が中心となります。

ジュベル・アリ(Jebel Ali)

ジュベル・アリは、港湾エリアとして発展してきたドバイ南西部の地域で、工業団地やフリーゾーンが多く、物流・製造業関係の企業が多く進出しています。そのため、周辺には労働者向けの低価格住宅や、ファミリー層向けの中規模住宅も数多く見られます。

家賃は1ベッドルームで月額4,000〜6,000AED、2ベッドルームで6,000〜9,000AED程度と手頃で、広さに対してのコストパフォーマンスが高いことが特徴です。

また、ドバイメトロのレッドラインが乗り入れているため、中心地へのアクセスも比較的良好です。住宅街には学校や病院、モスク、公園も整備されており、ファミリー層にとって住みやすいエリアといえるでしょう。

安い賃貸物件を選ぶためのポイント

最後に、エリア以外に、家賃を抑えるうえで押さえておきたいポイントについて解説します。

  • 築年数が古いと安くなる
  • 設備の充実度は目をつぶる
  • 家具付きにする、または家具なしにする
  • シェアハウスという選択肢もある

築年数が古いと安くなる

ドバイでは築浅物件の人気が高く、それに比例して家賃も高くなります。築浅物件は設備が新しく快適ですが、費用を抑えたい場合は築10年以上の物件を検討するのも一つの手です。古い物件でもメンテナンスが行き届いていれば、快適に暮らせるケースも多くあります。

設備の充実度は目をつぶる

多くの物件にプールやジムといった共用施設が付いていますが、これらは家賃に反映されます。本当にプールやジムが必要かどうか、冷静に考えましょう。あえて共用施設の少ない物件を選べば、1,000AED程度のコスト削減が期待できます。

家具付きにする、または家具なしにする

家具付き物件は短期滞在には便利ですが、家賃は割高になる傾向があります。長期的に住む予定があるなら、自分で家具を用意したほうがトータルコストを抑えられる場合が多いでしょう。予算や滞在期間に応じて、どちらを選ぶかを検討するようにします。

シェアハウスという選択肢もある

予算を大幅に抑えたい方には、シェアハウスという選択肢もあります。一つの居室を複数人で共有すれば、家賃は一般の半額以下にもなりえます。ただし、他人と生活空間を共有するため、プライバシーの確保や生活習慣の違いには注意が必要です。

まとめ

ドバイで賃貸住宅を探す際には、家賃、立地、物件の条件、契約形態などの要素を総合的に判断することが重要です。また、日本とは家賃の支払い方法などが異なるため、トラブルを避けるためには、重要なポイントを事前に理解しておく必要があります。

今回紹介したエリア情報や選び方のコツを参考に、コストパフォーマンスの高い住宅を見つけて、実りあるドバイ生活をスタートさせてください。事前の情報収集が、理想の暮らしを実現する第一歩となります。

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