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【2025】ドバイの賃貸相場を解説|人気エリア・物件タイプ別にわかりやすく紹介

ドバイの賃貸相場を解説|人気エリア・物件タイプ別にわかりやすく紹介

ドバイは国際都市として多くの外国人が集まり、賃貸住宅の需要も高い地域です。ドバイで賃貸住宅を探す場合、日本とは異なる契約形態や家賃の支払い方法、物件の種類に注意を払う必要があります。

今回は、2025年最新の家賃相場をもとに、人気エリアごとの価格帯や物件タイプの特徴、契約時の注意点までを解説します。

目次

ドバイで賃貸住宅を検討する前に知っておくべき基礎情報

ドバイには外国人向けの賃貸住宅も豊富にありますが、日本と比べると契約内容や支払い方法に違いが多く見られます。これらの違いを把握しておくと、トラブルを避け、よりスムーズに住まい探しを進められます。ここでは、ドバイで賃貸住宅を検討する際に知っておくべき基本的な情報について解説します。

賃貸住宅は外国人にも開かれている

ドバイは経済活動の自由度が高く、グローバル化が進んでいる都市です。外国人労働者や駐在員、企業経営者、デジタルノマドといったさまざまな国籍・背景を持つ人々が居住しています。実際、人口の約8割以上が外国人で構成されており、こうしたニーズに応じて賃貸住宅市場も整備されています。

外国人が物件を借りる際の法的な制限はなく、現地での滞在許可(ビザ)を取得していれば、基本的に自由に物件を契約できます。

賃貸借契約を結ぶ際には、パスポートと有効な居住ビザ(もしくは就労ビザ)のコピーが求められます。雇用証明書や給与明細、銀行口座の残高証明書など、支払い能力を示す書類を求められるケースもあります。これは、貸主にとって入居者の信用力を確認するための手段であり、高額物件や長期契約の場合は厳しくチェックされる傾向があります。

一般的に、物件の契約は不動産仲介会社を介して行われます。エージェントは物件の紹介から契約書の準備、家主との交渉までをサポートしてくれる存在です。

ドバイでは、このように透明性の高い不動産取引制度が整っており、外国人が安心して住宅を借りられる環境が整っています。

家賃の支払い方法と契約期間

ドバイの賃貸借契約において特徴的なのが、家賃の支払い方法です。

日本では毎月の口座引き落としや現金支払いが一般的ですが、ドバイでは年払いが標準的であり、家賃の全額または複数回分を小切手でまとめて支払うことが一般的です。そのため、賃貸借契約時にはある程度まとまった資金を用意しておく必要があります。

小切手は、現地の銀行口座を持っていなければ発行できないため、契約を進める前にアラブ首長国連邦国内の銀行で口座を開設します。多くの物件では、年に1回の支払いか、または年数回の分割支払いのどちらかを選べます。

契約期間は基本的に12ヶ月間となっており、この間に解約する場合は違約金が発生します。また、短期契約(数ヶ月単位)の物件もありますが、通常の賃貸住宅よりも家賃が割高になります。

物件タイプ別の特徴

ドバイの居住用不動産には、複数のタイプがあります。ここでは、ドバイで代表的な4つの住宅タイプについて解説します。

  • アパートメント
  • ヴィラ
  • タウンハウス
  • サービスアパートメント

アパートメント

アパートメントは、ドバイ市内でもっとも普及している住宅形態で、日本の「マンション」に相当します。1棟あたり数十階建ての高層ビル形式が一般的で、ドバイマリーナやダウンタウンなどの中心地をはじめとする都市部に多く見られます。単身者向けのスタジオタイプから、家族向けの4ベッドルームまで幅広い間取りがあり、多様なニーズに対応しています。

多くのアパートメントが、共用設備として24時間対応のセキュリティ、フィットネスジム、屋外・屋内プールを備えています。日本の高級タワーマンションに相当するといっていいでしょう。

ヴィラ

ヴィラは戸建て住宅のことで、2階建てまたは3階建てが一般的です。広々とした室内空間に加え、専用の庭やガレージ、時にはプライベートプールまで備えた贅沢な設計が特徴です。アルバルシャ、アラビアンランチズ、エミレーツヒルズといったエリアには、閑静なヴィラ団地が広がっており、騒音や交通混雑から離れて落ち着いた生活を望むファミリー層に人気があります。

ヴィラのメリットは、アパートメントにはない「プライバシーの高さ」と「屋外スペースの確保」にあります。庭付きの物件では、子どもが安全に遊べるスペースがあり、BBQなども楽しめます。

家賃はアパートメントよりも高めで、光熱費も割増になる傾向があるため、維持コストを考慮したうえでの選択が求められます。

タウンハウス

タウンハウスは、ヴィラとアパートメントの中間的な位置付けとなる住宅タイプで、日本では「長屋」に分類される建物です。建物自体はヴィラに似ていますが、壁の一部を隣戸と共有しているため、完全な独立型ではありません。アパートメントに比べると、個人の空間が広く確保されている点は大きな魅力です。

ドバイでは、タウンスクエアやミラ、DAMACヒルズ2などのエリアで多く見られ、駐在員の家族層や移住者に支持されています。基本的には2~3ベッドルーム構成が多く、敷地内には専用庭やテラスが設けられ、開放感があります。

価格帯としてはヴィラよりもやや安価で、かつアパートメントよりも広さや独立性を享受できる点が人気の理由です。

サービスアパートメント

サービスアパートメントは、短期~中期の滞在を目的とする人向けに提供されている物件で、家具や家電が完備されており、さらにハウスキーピングやランドリーサービス、インターネット、テレビ、光熱費などの生活インフラが月額賃料に含まれていることが一般的です。

ホテルとアパートメントの中間的な存在ともいえ、生活に必要なものがすべてそろっているため、入居後すぐに快適な生活を始められるメリットがあります。短期出張者やドバイでの生活を試験的に始めたい人、観光ビザでの滞在者に人気があります。

ドバイマリーナやパームジュメイラ、ビジネスベイなど、ビジネスとレジャーが両立できるロケーションに多く存在しており、アクセスの良さや高級感を求める人にも適しています。

通常の賃貸住宅よりも月額家賃は割高となるため、長期滞在にはコストがかさむ点がデメリットです。

人気エリア別の家賃相場

ドバイでは、住むエリアによって家賃相場や住環境、生活の利便性に大きな差があります。都市部の利便性を重視するか、自然や落ち着きのある住環境を求めるかによって、適したエリアの選び方は異なります。ここでは、特に人気の高い4つの主要エリアについて、それぞれの特徴と家賃相場を紹介します。

  • ドバイマリーナ
  • ダウンタウンドバイ
  • ジュメイラヴィレッジサークル(JVC)
  • パームジュメイラ

ドバイマリーナ

ドバイマリーナは、都市型の高層マンションが立ち並ぶドバイを代表するウォーターフロントエリアです。人工運河に沿って整備されたこのエリアは、洗練された都会的な雰囲気と、海辺のリゾート感を兼ね備えています。

ドバイメトロやトラムの駅も近く、ビジネス地区や観光地へのアクセスが非常に良好です。そのため、単身赴任のビジネスパーソンから、アクティブなライフスタイルを好む若いカップルまで幅広い層に人気があります。家賃相場はおおよそ次のとおりです。

種別年間賃料(AED)年間賃料(円)
スタジオ70,000280万
1ベッドルーム100,000400万
2ベッドルーム145,000580万

ダウンタウンドバイ

ダウンタウンドバイは、ドバイの中心部に位置する高級住宅地であり、世界一の超高層ビル「ブルジュ・ハリファ」や世界最大のショッピングモール「ドバイモール」が徒歩圏にあります。まさにドバイの象徴ともいえるエリアであり、ラグジュアリーな生活を追求する層からの圧倒的人気を得ています。

家賃水準はドバイでももっとも高い部類に入りますが、家賃相場はおおよそ次のとおりです。

種別年間賃料(AED)年間賃料(円)
スタジオ84,000336万
1ベッドルーム120,000480万
2ベッドルーム182,500730万

ジュメイラヴィレッジサークル(JVC)

ジュメイラヴィレッジサークル、通称JVCは、比較的新しく開発された住宅エリアで、ドバイの中心部からはやや離れた場所に位置していますが、静かで落ち着いた住環境が魅力です。

このエリアの大きなメリットは、コストパフォーマンスの良さにあります。同じ間取りでも、ドバイマリーナやダウンタウンドバイに比べて家賃が安く、広さや設備の面でも充実している物件が多いため、予算を抑えつつ質の高い生活を送りたい方に向いています。

家賃相場はおおよそ次のとおりです。

種別年間賃料(AED)年間賃料(円)
スタジオ44,000176万
1ベッドルーム63,000252万
2ベッドルーム93,000372万

パームジュメイラ

パームジュメイラは、ヤシの木の形をした人工島で、世界的にも有名なドバイのランドマークのひとつです。海に囲まれたこのエリアは、高級リゾートと住宅地が融合した特別な空間であり、贅沢で非日常的なライフスタイルを求める人々に支持されています。

物件の多くは高級ヴィラや高級アパートメントで、プライベートビーチやインフィニティプール、専用ジムなどの設備を備えた超高級物件も多数存在します。

家賃相場はおおよそ次のとおりです。

種別年間賃料(AED)年間賃料(円)
スタジオ92,500370万
1ベッドルーム160,000640万
2ベッドルーム220,000880万

間取り・築年数・設備・家具付きによる家賃の価格変動

ドバイでは、物件の立地以外にも、間取りや築年数、設備の充実度、家具の有無といった要素が家賃に大きく影響します。

アパートメント・間取り別の平均家賃相場

ドバイのアパートメントは、間取りによって家賃が異なります。

スタジオタイプ(ワンルーム)は年額60,000~84,000AED(240~336万円)が相場で、主に単身者や短期滞在者に選ばれています。コンパクトながら設備が整っている物件が多く、中心部でも比較的手の届きやすい価格帯で提供されています。

1ベッドルーム(1LDKに相当)は年額90,000~120,000AED(360~480万円)が相場で、カップルや新婚世帯に人気があります。リビングと寝室が分かれているため、生活の自由度が高く、在宅ワークのしやすさも評価されています。

2ベッドルーム(2LDKに相当)は年額120,000~180,000AED(480~720万円)が相場で、小さな子どもがいる家庭やシェア居住者にも適しています。100~140㎡前後の広さが一般的で、複数のバスルームを備える物件も多く見られます。

なお、これらの相場は「標準エリア」での目安であり、ドバイマリーナやダウンタウンドバイなどの人気エリアでは、同じ間取りでも20~30%高くなります。逆に、郊外エリアでは10~20%ほど安価な物件も多数存在します。

築年数・設備による価格差

築年数と設備の充実度は、家賃に直結する重要な要素です。

新築や築浅の物件は、最新の建築技術により断熱性や防音性が高く、スマートホーム設備(自動照明・温度管理システム)などが導入されているケースもあります。さらに、共有施設として屋上プール、キッズルーム、ビジネスセンターなどを備えている物件も多く、家賃はやや高めに設定されます。

一方で、築10年以上の物件は、全体的に家賃が抑えられる傾向にあります。ただし、設備の老朽化によるエアコンや配管のトラブル、カビや虫の発生などが問題となる場合もあり、管理状況の確認が必要不可欠です。

設備の内容によっても価格差は顕著です。ジムやプール、専用駐車場の有無だけで月に1,000~2,000AEDの差が出るため、利用頻度に応じて必要性を見極める必要があります。

家具付き・家具なしによる価格差

家具の有無も、ドバイの賃貸市場では家賃の大きな判断要素です。

家具付き物件(Fully Furnished)は、ベッドやソファ、食卓セット、家電製品(冷蔵庫、洗濯機、電子レンジなど)がすでに備え付けられており、即日入居が可能な点が魅力です。家具付き物件は、家具なし物件と比べて月額で10~20%ほど家賃が高くなる傾向があります。

一方、家具なし物件(Unfurnished)は、長期滞在を予定する人や、自分好みのインテリアで生活を組み立てたい人に適しています。初期費用として家具一式の購入が必要になりますが、長い目で見れば割安になる場合もあります。

ドバイでの賃貸借契約の注意点

ドバイでの不動産取引は透明性が担保されており、比較的スムーズに進められますが、日本とは異なるルールもあり、注意点を把握しておく必要があります。最後に、ドバイにおける賃貸借契約の注意点について解説します。

  • デポジットと契約時にかかる初期費用
  • 失敗しないエージェントの選びが重要

デポジットと契約時にかかる初期費用

ドバイで賃貸住宅を契約する際には、家賃以外にさまざまな初期費用が発生します。その中でも重要なのが「デポジット(保証金)」です。デポジットは、契約期間終了後に物件の損傷や未払い金がなければ全額返金されるもので、日本の敷金に相当します。金額は、年額家賃の5~10%が相場です。

この他に、「エージェント手数料」も初期費用としてかかります。物件紹介や交渉、契約書の作成などをサポートする不動産仲介会社に支払う費用で、こちらも通常は家賃の5~10%が目安です。

光熱費(DEWA=ドバイ電気水道庁)やインターネット、テレビなどの公共料金の登録・接続には別途費用がかかります。たとえば、DEWAの登録には1,000~2,000AED程度のデポジットが求められます。火災保険に関しても、一部のオーナーや物件では加入が義務付けられており、これも年額で数百AED程度が必要です。

失敗しないエージェントの選びが重要

ドバイでは不動産取引が活発であり、多数のエージェントがあります。中には、無認可で営業するエージェントやトラブルの多い会社も存在するため、信頼できるエージェントを見極めることが非常に重要です。

まず確認すべきは、そのエージェントが「RERA(Real Estate Regulatory Agency:ドバイ不動産規制局)」に登録されているかどうかです。RERAはドバイ政府の監督機関であり、不動産会社のライセンス発行と監査を行っています。

また、不動産仲介会社の評判や口コミを調べるのも大切です。インターネット上のレビューサイトやSNSで、実際の利用者の評価をチェックできます。

契約書は英語またはアラビア語で記載されているため、英語に不安がある場合は、日本語で対応してくれるエージェントを選ぶと安心です。言語だけでなく、文化や商習慣の違いを理解してくれるエージェントは、交渉やトラブル対応においても心強い味方になります。

まとめ

ドバイでの賃貸生活は、多くの可能性と魅力にあふれています。情報と準備さえ整えておけば、日本人にとっても暮らしやすい都市であり、自分らしい生活スタイルを実現できるでしょう。今回紹介した情報をぜひ活かしてください。

ドバイの不動産賃貸をお考えの場合は、当サイト「ドバイ不動産投資ガイドfor日本人」までお気軽にお問い合わせください。当サイトでは、ドバイ現地で不動産の情報を収集しており、不動産の賃貸や売買の仲介も行っております。

日本人のスタッフが中心に行っているため、英語ができない方や、ドバイに関する知見をお持ちでない方も安心してご利用頂くことができます。少しでもご興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。

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