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【前編】Ellington PropertiesとEXGROW PROPERTIES対談企画:物件・プロジェクトの特長

【前編】物件・プロジェクトの特長

ドバイの不動産市場は、世界的にも注目を集め続けています。今回は、現地ドバイで不動産仲介事業を展開するEXGROW PROPERTIESのCEO 塩田氏と、ドバイの有力デベロッパーであるエリントン・プロパティーズ(Ellington Properties)に勤務する竹原氏にドバイ不動産について対談してもらいました。

エリントン・プロパティーズは、ブルジュ・ハリファやドバイモールの開発に携わった人物が設立したディベロッパーです。その成長と特徴、さらに日本人投資家から見たドバイ不動産の可能性について議論してもらいました。ドバイ不動産に興味を持つ方にとって、現場で活躍する日本人の声を直接聞ける貴重な内容です。

今回は、前編としてエリントン・プロパティーズの概要と、プロジェクトの特徴に関する対談を紹介し、別記事で後編として日本人投資家の傾向や投資リスク、市場動向に関する対談を紹介します。

目次

自己紹介と会社の特徴

(左:竹原氏、右:塩田氏)

塩田氏:私はドバイを拠点に不動産仲介事業を展開する「EXGROW PROPERTIES(エクスグロウ・プロパティーズ)」のCEOを務めています。日本とドバイを行き来しながら、日本人投資家の方々に現地の不動産情報や投資機会をお届けしています。本日は、デベロッパーの視点からもお話を伺いたいと思い、この対談を企画しました。よろしくお願いします。

竹原氏:私はドバイの不動産開発会社「エリントン・プロパティーズ」で勤務している竹原と申します。弊社は2014年に、ブルジュ・ハリファやドバイモールを手掛けたロバート・D・ブースによって設立されました。

現在までに49のプロジェクトを発売し、そのうち16件が完成済みです。完成物件は品質の高さで評価され、口コミではなく実績として信頼を得てきました。設立からまだ10年余りですが、成長著しいデベロッパーです。

塩田氏:エリントン・プロパティーズは、デベロッパーとしてどのような特徴を持つ会社なのでしょうか?

竹原氏:一番の特徴は「在庫が少ない」という点です。私たちはブティックデベロッパーと呼ばれることもあるほど、販売するユニット数を抑えています。そのため、一つひとつの物件に特別感が生まれ、最終的に希少価値が高まります。

加えて、品質やデザイン、ライフスタイルの提案にも力を入れており、単なる数字上の価値ではなく「ここに住みたい」と思っていただける物件づくりを大切にしています。

エリントン・プロパティーズ物件の特長

塩田氏:私もショールームやオフィスに伺ったことがありますが、プロジェクトごとにデザインがまったく異なっていて、非常にこだわりを感じました。内装や間取りについても、プロジェクトごとに変化を持たせているのでしょうか?

竹原氏:はい、デザインはプロジェクトごとに大きく異なります。他のデベロッパーは看板やブランド名を前面に押し出す傾向がありますが、エリントン・プロパティーズは、他のデベロッパーのように「どこも同じ」というつくり方はしていません。たとえば、外観やデザインに独自性を持たせ、見ただけで「これはエリントンの物件だ」とわかるようにしています。また、間取りや内装も一つひとつのプロジェクトで異なる設計にしています。

また、各物件には特別なアメニティを導入していることも特徴です。岩盤浴や人工ビーチといったユニークな施設を取り入れることで、他にはない住まいの価値を提供しています。

塩田氏:エリントン・プロパティーズが設立されてから、十数年経ちますが、最近の不動産価格や人気についてはどうでしょうか?変わらず強いと感じますか?

竹原氏:はい、数字を管理している立場から申し上げると、人気は依然として非常に強いです。エリントン・プロパティーズでは、これまでに49のプロジェクトを発売し、そのうち15件がすでに完成しています。データを追ってみると、発売当初から坪単価が倍以上になっている物件もありますし、キャピタルゲインが大きく伸びている事例も多く見られます。そうした実績からも、不動産需要の強さを日々実感しています。

塩田氏:デザインやアメニティにこれだけこだわっていると、価格は他のプロジェクトに比べて高めになるのではないかと思うのですが、実際のところはいかがですか?

竹原氏:確かに、「エリントンは高級」というイメージを持たれることもありますが、他の大手デベロッパーと比較すると決して割高ではありません。むしろ、アメニティや居住空間の広さまで含めて見ていただくと、むしろコストパフォーマンスが高いと感じていただけると思います。

塩田氏:なるほど。つまり、価格だけを切り取ると高く見えるかもしれませんが、部屋の広さや天井の高さ、アメニティを含めた「住環境全体」で比べれば、むしろ納得感のある価格設定ということですね。

竹原氏:その通りです。たとえば、当社のワンベッドルームの場合、最低でも750スクエアフィート(約70㎡)あります。さらに天井高は3.1〜3.3mほどあり、他社物件と比べると開放感が大きく異なります。

こうした点を考慮すると、価格に見合う以上の価値を提供できていると自負しています。このように、単に部屋を数多く供給するのではなく、実際に住んでいただく方が快適に過ごせる空間づくりを優先していることが大きな特徴です。

塩田氏:投資目的を優先すると、部屋を小さくしたり天井を低くしたりして戸数を増やす方が短期的な利益につながると思います。ですが、エリントン・プロパティーズは実際に住む人のために広さや高さにこだわり、それが結果的に資産価値を高めているのですね。これは、長期的にブランドを築いていく戦略だと理解して良いでしょうか?

竹原氏:まさにその通りです。エリントン・プロパティーズの物件は、購入直後の数字だけでなく、5年後・10年後にこそ価値の差が出ると考えています。

短期的な利益を優先して品質を犠牲にした物件は、将来的に「住みたい」と思ってもらえず、売却や賃貸でも苦労します。しかし、エリントン・プロパティーズの物件は、完成した時点から「ここに住みたい」と感じていただける品質を実現しているため、年月が経ってもその価値は維持されやすいのです。長期的なブランドづくりを重視する姿勢が、結果として投資家にとっても安心材料になると考えています。

エリントン・プロパティーズのプロジェクト展開

塩田氏:エリントン・プロパティーズは数多くのプロジェクトを手掛けていますが、具体的にどのエリアに多いのでしょうか?

竹原氏:これまでに発売したプロジェクトは49件あります。その中でも多いのは、ドバイの主要エリアです。たとえば、ダウンタウンやビジネスベイ、マリーナ周辺、そしてJLT(ジュメイラ・レイク・タワーズ)などです。

また、パーム・ジュメイラや、その隣の人工島「ドバイ・アイランド」にもプロジェクトを展開しています。ビーチフロントの物件は特に人気が高く、キャンセル待ちが出るほどです。

塩田氏:確かにビーチ沿いの物件は、生活としての魅力も投資としての魅力もありますね。

竹原氏:そうですね。さらに、メイダンやショバハートランド、シリコンオアシス、JVC(ジュメイラ・ビレッジ・サークル)といった内陸エリアでもプロジェクトを進めています。立地の多様性を持たせることで、居住用から投資用まで幅広いニーズに応えられるようにしています。

塩田氏:直近の新しいプロジェクトについて伺いたいのですが、どのような場所で、どのような販売プロセスで進められているのでしょうか?

竹原氏:2025年6月に新しく発売予定のプロジェクトはJLT(ジュメイラ・レイク・タワーズ)の近くにある「ジュメイラ・ハイツ」というエリアです。

ここはドバイでも有名な高級住宅街に隣接しており、その住宅街を一望できる立地になっています。日本で例えると、麻布十番の高級住宅街を上から見下ろすようなイメージに近いですね。

塩田氏:かなり希少性の高い立地ですね。販売の流れについても教えていただけますか?

竹原氏:販売はまず「EOI(Expression of Interest)」と呼ばれる購入意思表明から始まります。正式な販売開始は2025年6月17日ですが、その約1ヶ月前から簡単なパンフレットなどの情報が公開され、購入を希望する方は意向表明金を支払います。人気が高いプロジェクトでは、このEOIの段階で枠が埋まってしまうこともあり、抽選になる場合もあります。

塩田氏:つまり、人気物件では販売開始と同時にほぼ完売する可能性があるということですね。

竹原氏:はい、その通りです。たとえば、前回のプロジェクトは330戸の募集に対して、それを超える意向表明が集まりました。今回のジュメイラ・ハイツのプロジェクトも同様に、販売初日から即完売となる可能性が高いと見ています。購入を検討されている方は、事前に意向表明を出しておかないとチャンスを逃してしまうかもしれません。

編集部より

「ドバイ不動産のリスクと今後の動向」をメインとして対談を実施した後編は、こちらからご確認いただけます。

なお、ドバイ不動産の売買や視察、EXGROW PROPERTIESに少しでもご興味をお持ちの方は、当サイト「ドバイ不動産投資ガイド」までお気軽にお問い合わせください。

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