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【後編】Ellington PropertiesとEXGROW PROPERTIES対談企画:ドバイ不動産のリスクと今後の動向

【後編】ドバイ不動産のリスクと今後の動向

前編では、現地ドバイで不動産仲介事業を展開するEXGROW PROPERTIESのCEO 塩田氏と、ドバイの有力デベロッパーであるエリントン・プロパティーズ(Ellington Properties)に勤務する竹原氏に、会社の特徴やドバイ不動産市場の全体像について伺いました。

ドバイの不動産がどのような背景で注目を集めているのか、その理由を具体的に知ることができたと思います。

後編では、実際の投資に踏み込んで「どのようなエリアや物件が選ばれているのか」「外国人投資家にとっての魅力と注意点は何か」といった、さらに実践的なテーマについて対談を行いました。これからドバイ不動産への投資を検討する方にとって、参考となる視点が多く盛り込まれています。

目次

ドバイ不動産における日本人投資家と購入の傾向

(左:竹原氏、右:塩田氏)

塩田氏:日本人のお客様について伺いたいのですが、購入される方は投資目的の方が多いのでしょうか?それとも実際に住むことを想定して購入される方が多いのでしょうか?

竹原氏:私の担当するお客様に限っての話になりますが、おおよそ半々という印象です。将来的にエリントン・プロパティーズの物件に住んでみたいから購入される方もいますし、一方で完成したときにキャピタルゲインを期待して購入される方もいらっしゃいます。

特徴的なのは、「数字だけではなく、少しでも自分で住んでみたい」という思いを持っている方が多い点です。投資と実需の両方を考えている方が多いのが日本人のお客様の傾向ですね。

塩田氏:実際に住むことを考えて購入される方は、ご家族で引っ越してくるケースも多いと思います。その場合、2ベッドルームや3ベッドルームを選ばれる方が多いのでしょうか?

竹原氏:はい、その通りです。特に日本人のお客様の場合は、家族で暮らすことを前提に2ベッドルームを選ばれるケースが多いですね。

もちろん3ベッドルームを検討される方もいらっしゃいますが、最も需要があるのは2ベッドルームです。広さに余裕がありつつ、利便性も兼ね備えている点が人気の理由だと思います。

ドバイにおける不動産投資リスクと市場動向

塩田氏:不動産購入を検討される方からは、リスクや支払い方法についてよく質問をいただきます。特に融資について、日本と同じように銀行ローンを利用できるのか気になる方が多いようですが、実際のところはいかがでしょうか?

竹原氏:ドバイのディベロッパーとして、融資そのものを直接お手伝いすることは基本的にありません。そのため、銀行ローンを希望される場合は、モーゲージアドバイザーを通じて手続きを行う形になります。当社にも提携先がありますので、ご紹介は可能です。

ただし、日本の金利が1〜2%程度なのに比べて、ドバイでは政策金利がドルに連動しており、現在は4%台の住宅ローンになることが一般的です。さらに銀行融資で借りられるのは物件価格の50〜60%程度にとどまります。

塩田氏:なるほど、日本と比べると、借入条件はやや厳しいということですね。

竹原氏:はい。そのため、日本の銀行から資金を借りてドバイ不動産に投資するよりも、難易度は高いと感じます。

ただ、今後日本人でも利用しやすいローンが整備されれば、投資機会はさらに広がっていくはずです。現状では現金での購入を基本としつつ、必要に応じてモーゲージを活用するというスタイルが一般的になっています。

塩田氏:ドバイでは次々と新しいプロジェクトが建設されていますよね。数年後には多くの物件が完成していくと思いますが、供給過多で飽和状態になってしまう心配はないのでしょうか?

竹原氏:そのようなご質問も多くいただきます。ドバイの人口は現在約385万人ですが、2040年には580万人に達すると予測されています。つまり、人口増加に伴って住宅需要も確実に拡大していくのです。そのため、供給が増えても飽和する可能性は低いと考えています。

塩田氏:なるほど。人口増加が背景にあるからこそ、需要が維持されるわけですね。

竹原氏:はい、加えて重要なのは「どのデベロッパーの物件を選ぶか」です。市場に物件があふれても、品質やデザインで差別化できるプロジェクトは安定した需要があります。エリントン・プロパティーズのようにブランドを築いている会社の物件は、今後も資産価値を保ち続けると考えています。

ドバイ不動産の購入プロセス

塩田氏:日本人のお客様からよくいただく質問なのですが、「実際に建物が完成していない段階で購入するのは不安だ」という声があります。日本では現物を見てから判断するのが一般的ですが、ドバイでは未完成物件、いわゆる「オフプラン」で購入するケースが多いですよね。その点についてはどう考えれば良いでしょうか?

竹原氏:確かに、日本の感覚では「現物を見られないまま購入する」ことに抵抗を感じる方もいらっしゃいます。ただ、ドバイの場合はそもそもオフプラン販売が基本であり、それを前提に市場が整っています。そのため、まずは信頼できるデベロッパーを選ぶことが非常に重要です。

エリントン・プロパティーズでは、過去の完成プロジェクトを実際にご覧いただけるショールームやモデルルームを用意しています。そこでデザインや設備のクオリティを確認していただければ、不安はかなり解消できるはずです。

各プロジェクトで独自のアメニティを導入しているので、ブランドとしての特徴もはっきりしています。投資家の方はまず信頼できるデベロッパーを選び、その上で新しいプロジェクトを検討されると、より安心して投資判断ができるはずです。

また、ドバイは税制面でも優れており、売却益や相続税がかからないという大きなメリットもあります。結果としてオフプランだからこそ投資妙味があり、リターンが期待できるのです。

塩田氏:なるほど。個々のプロジェクトの魅力を見る前に、まずデベロッパーの実績や信頼性を確認することが大事ということですね。

竹原氏:はい、その通りです。日本の不動産とは仕組みが異なりますので、まずはデベロッパーを見極めることから始めていただければと思います。完成前だからこそ得られる利益もありますし、エリントン・プロパティーズのように実績のあるデベロッパーを選んでいただければ安心して投資していただけると思います。

塩田氏:日本人の方からよくいただく質問の一つに、「英語が話せなくても大丈夫ですか?」というものがあります。海外不動産というと、言語の壁を心配される方が多いのですが、その点はいかがでしょうか?

竹原氏:エリントン・プロパティーズには、私を含め5〜6人の日本語話者が在籍しており、英語が苦手な方でも問題なくやり取りが可能ですのでご安心ください。パンフレットは日本語版を用意しており、契約手続きも日本語でサポートいたします。購入前から購入後のフォローに至るまで、日本語でしっかりと対応できる体制を整えています。

塩田氏:なるほど。英語ができなくても、日本語だけでしっかりサポートを受けられるわけですね。

竹原氏:はい。特に不動産は金額も大きく、安心感が大切です。私自身も投資家としての経験を活かし、購入後の運用や管理についても日本語でしっかりサポートしていきますので、英語ができなくても不安なく投資していただけると思います。

読者の皆様へ

塩田氏:実は、私自身も新たにドバイ不動産に投資する会社を立ち上げ、現地での投資を本格的に始めています。ですので、単に仲介会社として物件をご紹介するだけでなく、自分自身も投資家の立場で市場を見ていることが強みです。

もし「海外不動産ってどうなんだろう」「ドバイの物件を実際に見てみたい」と思う方がいれば、ぜひ気軽にご連絡いただけたら嬉しいです。ドバイにいらっしゃる際には、一緒に物件を見学したり、お茶をしながらお話ししたりできればと思っています。

竹原氏:実は私自身、日本でも不動産を探したことがあるのですが、価格や選択肢の面で「ワクワクする物件が少ない」と感じていました。そんな中でドバイに来て、エリントン・プロパティーズで働き、初めて「自分も住んでみたい」と思える物件に出会えたんです。

エリントン・プロパティーズの物件は数字としての投資価値はもちろんですが、「住みたい」と思わせてくれる魅力があります。加えて、ドバイの不動産市場を日本語で直接お伝えできる日本人スタッフは限られていますので、ぜひ気軽にご相談いただきたいです。ドバイや不動産に少しでも興味を持っていただける方が増えることを願っています。

編集部より

今回は、前編でドバイ不動産市場の特徴や各社の強みを知り、後編では投資判断における具体的な視点や購入時の注意点について掘り下げて対談してもらいました。ドバイ不動産の魅力は、資産価値や利回りの高さだけでなく、ライフスタイルや将来性まで含めて考えられる点にあると感じられます。

実際に投資を検討する際には、信頼できるパートナーと共に情報を整理し、納得感をもって判断していくことが重要です。ドバイ不動産の売買や視察、EXGROW PROPERTIESに少しでもご興味をお持ちの方は、当サイト「ドバイ不動産投資ガイド」までお気軽にお問い合わせください。

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